スタッフ同士の連携が重要な介護医療院の仕事

介護医療院とは、2018年4月から始まった新しい介護施設の名称です。介護医療院は、医療と介護の両方を必要とする人のための施設で、1型と2型に分けられています。

1型は、高齢者自身が重篤な疾患に罹っている人をはじめ、要介護認定を受けている認知症患者や要介護4から5の人を対象にしています。一方、2型は医療や介護の容態が1型よりも安定している人を対象にしているのが特徴です。そのため、これらの介護医療院での仕事は、医療スタッフと協力して介護を行うことになります。

ちなみに、医療面でのサポートは医療スタッフが行い、日常生活のサポートは介護スタッフが行います。しかし、役割分担が決まっていても、スタッフ同士は連携を大切にしなければなりません。介護士は医療行為の一部である体温や血圧測定、シップや点眼、爪切り、歯磨き、耳垢掃除などは認められていますが、これらの業務は施設によって、医療スタッフと介護スタッフのどちらがやるのか異なっているので、双方で確認をして置くことが大切です。

それから、介護士は介護職員実務者研修で医療処置について学んでいれば、タンの吸引を行うことはできますが、褥瘡に消毒や薬をつけることは禁止されています。ですから、入所者の介護の際に褥瘡を見つけたら、医療スタッフに速やかに連絡をしなければなりません。なお、胃ろうなどの栄養補給は可能ですが、入所者の体調が安定していない場合は、医療スタッフに相談をして、どちらが担当するかを決めておいたほうがいいでしょう。